こんにちは。プロジェクト「乙女の祇園祭」の企画・運営やイラストレーターとしてお仕事をしているsugiyamaです。
今回はイラストのお仕事をどんな風に進めているのかを、登大路ホテル奈良様の「クリスマスディナーDM」」のイラストを例にご説明していこうと思います。
▼制作実績はこちら
https://www.fieldcorp.jp/works/2205/
①打合せ
社内イラストレーターのお仕事は「自分の絵柄を売る」のではなくて、「デザインに合わせたイラストを提案する」こと。
「どこで使うのか」「どんなひとがターゲットなのか」など、デザイナーさんがどんなイラストを求めているのかを一緒に考えます。その場で簡単なラフを描いたり、今までに制作したイラストをお見せして、イメージの共有もしていきます。
(スケジュールや費用に合わせてモチーフやイラストのタッチの提案をすることも。)
②ラフ制作
イメージの共有ができたら早速ラフを描き起こします。
時間をかけることよりも、ざっくりと短時間で!
イラストの雰囲気やイメージのつかみとして担当のデザイナーさんに確認してもらいます。
③アタリ制作
ラフにOKが出たらいよいよ制作です!
タッチや使用媒体に合わせて、鉛筆、Illustrator、Photoshopなどを使い分けます。
今回はすべてPhotoshopを使用しました。
まずはざっくり。イラスト全体のバランスを整えます。
④イラストタッチの確認
全体が整ったら、テイストの確認のためにモチーフのひとつをしっかりと描きます。
ここでは右下の夫婦をしっかりと描き起こしました。
制作中もデザイナーさんに確認をお願いして、イメージのズレがおこらないように調整します。
⑤清書
イラストのテイストにOKがでたら、バランスよく全体を描いていきます。
⑥描き込み
全体が描けたら細部を描き込んでいきます。
Photoshopにあるブラシをいくつも使いながら、テイストに合わせた質感を表現したり、モチーフの形を調整します。
「ホテルでのクリスマスディナー」に合うように、高級感が出るよう意識しました。
描き込んでいくことで一気に画面が華やぐので、とても楽しい工程です。
⑦調整
画面が賑やかになったのですが、少し重たくなってしまっていたので、明るい緑やハイライトを足しました。
クリスマスの明るく賑やかな様子が出るように細部まで調整していきます。
⑧完成
イラスト完成です!
完成したらデザイナーさんにお渡しして、デザインに反映していただきます。
素敵にデザインしてもらえるので、イラストがはいったデザインを見るのはいつもワクワクです。
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イラストができるまで…いかがだったでしょうか。
可愛らしさやイメージとしての雰囲気づくりなどイラストを使用したデザインは写真とはまた違った表現をできるのが魅力です。
イラストを使ったデザインに、少しでも興味を持っていただけたなら嬉しいです。