どうも、デザイナーのnaitoです。
最近、新人教育をしていると「どのフォントを使えばいいか分からない!」という声がチラホラ聞こえてくることがあるので…
自分の頭の整理も兼ねて、フォントのタイプ別によく使うフォントについて書いてみました。
完全に自分の好みが反映された内容になっていますが、何かの参考になればと思います!
ノンデザイナーの方も企画書とか提案書のフォントを選ぶときの参考にしてみてください〜。
欧文フォント/ゴシック体
Avenir Next
元々はUniversやFrutigerといったサンセリフ書体をデザインしたAdrian Frutiger大先生がつくった「Avenir」という書体があり、それを元に2004年にフォントデザイナーの小林 章さんが生み出した大傑作フォントです。
似たようなフォントはたくさんありますが、個人的にはこのフォントには一部の隙もない! 完璧なフォントだと思ってます。ホントに美しすぎてため息がでる。。
個人的にはUltra LightとBoldが好き。
Futura
幾何学的でスタイリッシュなのに、どこか可愛らしい雰囲気を持った人気者の王道フォント。(ちなみにフィールドのサイトでも使ってます)
大文字の「M」とか「N」の先が尖っているところなんか堪らないですね。ただ、Demi Bold 以上になるとチャームポイントの尖りがなくなるので要注意です。
欧文フォント/セリフ体
Sabon
洗練されたローマン体の書体で、上品なデザインにしたい場合によく使うフォントです。イタリック体になると程よく柔らかさが加わり、女性らしい雰囲気になります。そして名前がオシャレ。
Didot
雑誌「VOGUE」と「HARPERS BAZAAR」でよく使われているフォントです。正直このフォント使うだけでカッコよくなってまうやつ。もはや反則級。両誌の影響でかファッションシーンで見かけることが多い。
よく似たフォントで「Bodoni」がありますが、こちらは縦線が太めなので力強い雰囲気です。巨匠、田中一光氏がよく使っていたことでも有名。
和文フォント/ゴシック体
A1ゴシック
みんな大好き?「A1明朝」と同じく墨だまりが取り入れられたゴシック体で、どこか温もりを感じる雰囲気が好きで、使用頻度は結構高めです。2017年に登場して以来、個人的には常にパーティーに入れておきたいくらいスタンダードなフォントになりました。
UD新ゴ
とにかく明るい雰囲気のフォントで、前職の広告制作会社時代によく使っていました。ウェイトによって表情や与える印象が変わるのが特徴的で、細いウェイトで大きく使うとスマートな感じに、反対に太いウェイトでドンっ!と使うとポップな印象になったりと実は幅広く使うことができます。オリジナルの新ゴと比べるとUDの方が数字がかわいい。
気のせいか、、最近あまり見かけない? ような気がして寂しい限りです。
和文フォント/明朝体
游明朝
字游工房さんがつくったスタンダードなフォント。程よくオールドな書体の雰囲気があって、見出しでも本文でもいけちゃうのでよく使います。組み合わせて使うことを前提につくられた游ゴシックもあるので、かなーり使い勝手が良いです。
最後に
最後に自分がフォントを選ぶときのポイントを3つ紹介します。
- フォントの読みやすさ(可読性)
- フォント自体の美しさ
- デザインで与えたい印象にマッチするか
1つ目は見出しか本文かでも変わってきますが、例えば本文に使った際に読んでくうちに字形が気になってくるようなフォントは、本文にはあまり向いてないなーと思います。
自分は今日紹介したような「王道フォント」を使うことが多いのですが、そういったフォントは完成度が高いのでベースとして使っておいて、デザインの雰囲気に合わせて見出しやタイトルで味付けするといった方法でデザインすることが多いです。
デザインってターゲットに対して、どんな印象で見せたいかをコントロールすることとも言えると思いますが、フォントはそのデザインの雰囲気や人格を構成する重要な要素の一つなので、的確に使えるようになりたいですね。
そのためにも、まずはフォントを色々と使ってみることが大事かなと思います! 今日紹介した中で気になったものがあれば是非使ってみてくださいね〜。