夏がやってきました!
出版各社のブックフェアが毎年ちょこっと楽しみなyamashitaです。
特に「新潮文庫」が配っているこちらのミニパンフは見つけると嬉しい。
小さな本屋さんで暮らすロボット「キュンタ」君が可愛くて、ついつい手にとってしまうんですよね。
恋する本、シビレル本、考える本、ヤバイ本、泣ける本。
みなさんこの夏はどんな気分でしょうか?
さて今回は、私の夏におすすめの一冊を紹介したいと思います。
「きいろいゾウ」西加奈子
東京から田舎に引っ越した、若い夫婦のお話。
平和な二人の日常が、あるきっかけから少しずつ崩れていって…
前半の穏やかな空気からは想像できない展開が待っています(後半は村上春樹っぽい)。
確かどこかで西さんが「閉鎖的でお互いしか世界がない夫婦を描きたかった」というようなことを書いていたような…。
物語は夏・秋・冬と移り変わって行くのですが
夏の描写が鮮烈で、私の中でこの物語といえば、夏。
夏といえば、この物語。
毎年「うわ、暑くなってきたな〜」と感じては、いそいそとこの本を読み始めるのです。
さるすべりの鮮やかなピンク、ホースの水しぶき、風呂上りのビール!
夏のきらきらが詰まった一冊です。
そして、この夫婦に密かに憧れています。。
みなさんもぜひご覧あれ!
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余談ですが原作派の私としては、映画化でムコ役に向井理がキャスティングされたことに「なんでや〜!」とツッコミたい。
パラキスのジョージといい、向井理をもっと上手く使ってくれよ!!