2020年7月にスタートしたフィールドのイマとミライをお届けするウェブマガジン「FIELD JOURNAL」は約半年が経ち、記事の数も着々と増えています。
フィールドのスタッフが持ち回りで記事を執筆しておりますので、様々な視点からのデザイン会社フィールドを知っていただくきっかけになっていると思います。
さて年末が差し迫り、2020年の最後の記事を書かせていただくことになりました。
11月頃からお問い合わせ件数も増えてきておりますので、いろんなお問い合わせをいただいた際に、どのようなことをしているのかを書かせていただきます。
1.クライアントを知る(調べる)
- Webサイト(会社概要、事業内容、難しい業界なら採用情報を重点的に)。
- 住所と地図。どこに拠点があるのか。どんな事務所を構えられているか。
- 業界の状況とクライアントのポジション。どんなユーザー(ターゲット)に対して、どういった事業(サービス)を展開されているか。
など
お問い合わせのPOINT
実際にネット検索してみると同じ社名の会社が複数ヒットすること。。。あると思います。お問い合わせ時は、会社名だけでなく、住所・電話番号・URLなども事前にいただけると非常に助かります。
2.ご要望や内容の課題を把握する
例えば「Webサイトをリニューアルしたい」という相談。その場合、リニューアル対象となる現状のWebサイトが、どのようなボリュームで、どんなページがあるのかをクロールして調べ、この時点で「リニューアルしたい」という言葉の裏側にある、目的や課題を想像します。
クロールする際に目視はもちろんですが、予期しないリンクが存在していることを漏らさないためにも、Screaming Frog SEO Spider を使用しています。あらかじめ、現状やリニューアル後のサイトマップを書き出したものがあれば結構助かります。
さらに、seoチェキというWebサービスでメタタグの設定状況などを見つつ(メタタグに書かれている情報でなにを打ち出したいのかが見えてくることもあります)、aguse.でサーバーなどの公開環境を把握します。
もちろんこれらのツールだけで把握できないことも多々あるため、この段階で「おや?」と疑問に思ったことは、ヒアリング時に聞けるように準備をします。
3.ヒアリングを行なって課題の解決策を考察する
ここからは、これまでの1、2を踏まえて、ヒアリングを行うことが多いです。
ブランディングに取り組んだ方が良い場合、システム導入などに力を入れた方が良い場合、ワークフローなどを改善した方が良い場合、など、それぞれのケースによって変わってきます。
お問い合わせ対応に限らず、仕事の基本とも言えますが、ヒアリング漏れが無いか考える際に5W3Hを頭に浮かべて確認することが多いです。
- When(いつ):提出日、公開日
- Where(どこで):構築環境、公開環境
- Who(誰が):リソース、アサイン、ユーザー(ターゲット)
- Why(なぜ):依頼やご相談の背景
- What(何を):手段、制作物の種類
- How(どのように):公開方法、配布方法、導入経路
- How many(どのくらい):ページ数や制作ボリューム
- How much(いくら):予算
お問い合わせいただいてからの初期動作(ヒアリングや考察するところまで)に、どういったポイントを抑えながら行っているのかを、ご紹介させていただきました。
お問い合わせのPOINT
「この情報は要らない(関係ない)だろう…」と思って出し控えるのではなく、ポイントを抑えつつも、なるべく多くの情報を開示(提供)いただけることをお願いできればと思います。
「社内で誰が担当するのが向いてそうだな」という判断もしやすくなります。
年始には年賀の特別記事を公開しますので、乞うご期待!
ということで、失礼させていただきます。
コロナ禍の中、本年もみなさまのおかげで無事に一年を終えられそうです。
ありがとうございました。