1. TOP
  2. FIELD JOURNAL
  3. FIELD JOURNAL
  4. MANABI
  5. 印刷のはなし #1網点

 

はじめまして。株式会社フィールドでグラフィックデザイナーをしている、フィールド“イチ”(?)の印刷オタク、yoshidaです。
株式会社フィールドの仕事は、大きく分けてGRAPHIC(紙媒体)とWEBの制作に分かれますが、私は主にGRAPHICを担当することが多いため、紙媒体とは切っても切れない関係である、印刷まわりのあれこれをお話ししていきたいと思っています。どうよろしくお願いします。

さて、この記事をご覧になっている方は、印刷についてある程度知識をお持ちの方ではないでしょうか。そんな方には退屈な話かもしれませんが、あらためて基礎知識をば。

もっともポピューラーな「オフセット印刷」の場合、CMYKの4色、つまり、C=シアン、M=マゼンタ、Y=イエロー、K=キー・プレート(ブラック)の色の細かな「点」が重なり合うことで色を表現しています。この細かい「点」のことを、「網点(あみてん)」と言います。

 

 

もしルーペがあるという方は、ぜひ身の回りの印刷物を覗いてみてください。私が初めてこの業界に入った時、この網点を見てとても感動したことを覚えています。「こんなミクロな世界があったなんて!」そう思った方は、私と同じ印刷オタクかもしれません。(笑)

さらに、網点には種類があります。通常の印刷物に多い網点は「AMスクリー二ング」といい、網点が規則的に並んでいます。一方、その網点が細かくランダムに並んでいるものは「FMスクリーニング」といいます。なぜ網点に種類があるのか。それは、印刷で何を表現したいかによって、用途を変える必要があるからです。

 

 

FMスクリーニングでは網点が細かいため、高精細さが求められる写真集の印刷等に使われることが多く、印刷でありがちな「モアレ(印刷柄によってムラのように見える現象)」を防ぐことができます。

「全ての印刷物をFMスクリーニングにすれば良いのでは?」
という声も聞こえてきそうですが、そうでもありません。FMスクリーニングは細かい表現には適していますが、色ベタ(柄がなく均一な色の部分)には不向きだったり、印刷コストが高いなどのデメリットがあり、適材適所で網点の種類を使い分ける必要があります。もし、高精細な印刷物を作りたいという方は、「FMで」なんて言ってみると、「おっ!」っと驚かれることは間違いありません。

ちょっとマニアックな内容になってしましましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

WRITTEN BY

WRITTEN USER ICON

yoshida

デザイナー

キャンプとクルマが好きな東北出身のグラフィックデザイナー。

  • twitter
  • facebook
  • pocket
  • feedly

デザインパートナーを
お探しではありませんか?

フィールドは、グラフィックやウェブの制作を通して、企業の経営戦略をサポートするデザイン会社です。お客様からのご相談に、クリエイティブの力でお応えします。